タレントのデヴィ・スカルノさん(デヴィ夫人)が、TBSのバラエティー番組の収録中に一般の女性出演者(33)を平手打ちしたとして、トラブルになっていることが警視庁への取材でわかった。女性は被害届を提出し、同庁は暴行容疑で捜査している。
警視庁によると、デヴィさんは1月9日、「奥様はモンスター2」(15日放送)の収録に参加。「奥様は女王様」というコーナーに出演した女性が「デヴィ夫人も男性を虐げている」などと挑発的な発言を繰り返したことに怒り、女性の顔を3回平手打ちした疑いがもたれている。スタッフが止めに入ると、デヴィさんはスタジオを出て行った。
女性は番組スタッフから事前に「嫌な女性を演じて番組を盛り上げて」と言われていたため、アドリブでデヴィさんに絡んで挑発したという。放送ではこのコーナーはカットされた。
TBS広報部は「当事者間で起きた事案なのでコメントは控えたい。外部制作の番組のため、どういう演出があったのかわからない」と説明。デヴィさんの所属事務所は取材に「本人が海外に行っているので確認できない」と話した。
山形県天童市立中学1年の女子生徒がいじめを受けていると書き残し、山形新幹線にはねられ死亡した事故で、市教育委員会は20日の議会委員会で、生徒の母親が昨年6月、「部活動で1人になっていないか」と学校側に相談していたことを明らかにした。
水戸部知之教育長は「命を救えなかったことは痛恨の極み。いじめへの認識や対応を考え直す必要がある」と述べ、対応が不十分だったと認めた。
市教委によると、相談を受けた担任が、生徒の所属するソフトボール部の顧問に内容を伝えた。顧問に対し生徒は、「(部活動は)楽しかった」と答えたため、いじめとは認識しなかった。
また、生徒は昨年9月、勉強や友人など6項目のアンケートで、友人の項目だけ不安レベルが2番目に高い「4」と回答していた。「自分で解決したい」と記述し、面談にも「大丈夫です」と答えたため、それ以上の対応はしなかったという。
政府は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設に向け、21日にも現地調査と仮設施設の設計に関する公告を行い、埋め立てに向けた手続きに着手する方針を固めた。政府関係者が20日明らかにした。政府は名護市長選で辺野古移設反対派の稲嶺進市長が再選した影響を最小限にとどめたい考えだが、稲嶺氏は政府との対決姿勢を強めており、混乱も予想される。
岸田文雄外相は20日、長崎市で記者団に「普天間を固定化してはならないことについては、沖縄も政府も思いは同じだ」と、移設実現に努める考えを強調。普天間の危険性除去や沖縄の基地負担軽減に「努力していきたい」と語った。菅義偉官房長官も同日の記者会見で、現行の移設計画に基づき「淡々と進めていきたい」と繰り返した。政府は年度内に現地調査に入りたい考えだ。
これに対し、稲嶺氏は同日の会見で、普天間代替施設の建設に絡む国の申請を許可せず、国との協議も拒否する考えを重ねて表明。この後、沖縄県庁で記者団に「地元が嫌だというものを強硬に進めるのは民主主義国家であってはならない」と述べ、政府を強くけん制した。