アメリカ・カリフォルニア州のトラビス空軍基地(AFB)では、ジェット燃料を1ガロンあたりたった2セントしか違わない商用ジェット燃料のJet Aに切り替え、年間数百万ドル以上を節約しています。2014年8月18日にアメリカ空軍航空機動軍団が発表しました。
トラビスAFBは、1年間で約450万ガロンのジェット燃料を消費する空軍で2番目の基地です。8月8日までに80%の燃料を切り替え、11月には100%に達する予定です。
空軍が使用しているジェット燃料のJP-8と民間用のジェット燃料のJet Aは、ともにケロシンをベースした燃料で、濃度域やエネルギー量、引火点が同じで、大きな違いはJP-8の凝固点がマイナス47度でJet Aはマイナス40度であることぐらいです。このため添加剤を加えて使用していますが、2009年以来問題は生じていません。
アメリカ海軍は、2014年8月17日、空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71)艦上で、X-47B無人機を有人機と一緒に安全で連続して運用する一連の試験を実施しました。
USSセオドア・ルーズベルト(CVN-71) X-47B無人機 F/A-18有人機
試験では、1機のF/A-18と1機のX-47Bが離艦し、8分後にX-47Bが拘束着艦し、主翼を折り畳みながら着艦エリアから移動するなか、F/A-18が着艦しました。X-47Bのオペレーターは、飛行甲板上で新規に開発したハンドリング装置を使用して、他機の邪魔にならないように機体を移動させました。
X-47Bはこのような離着艦、タキシング、飛行甲板での給油試験などを何度か繰り返しました。X-47Bはしばらくルーズベルト艦上にとどまり、追加の試験や夜間試験などを継続します。