浜松市の小学校で給食の食パンを食べた児童らがノロウイルスによる集団食中毒になった問題で、市は19日、食パンを製造した菓子製造会社「宝福」(同市東区)の工場に勤務する女性従業員3人からノロウイルスが検出されたと発表した。市は、従業員の手からパンにウイルスが付着した可能性が高いとみている。
市によると、3人はいずれも食パンに異物が付着していないかを1枚1枚チェックする検品作業に携わっていた。作業は手袋を着けて行われるが、市保健所は「手袋交換のタイミングが不適切だったり、手洗いが的確でなかった可能性がある」としている。3人とも集団食中毒が起きた15日前後を含めて体調不良などは訴えていないという。
また、市は同日、多数の児童が欠席した市立有玉小学校の給食室からノロウイルスが検出されたと明らかにした。集団食中毒の原因ウイルスとは遺伝子群が異なるといい、安全管理の不徹底について謝罪した。