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花粉症 基本は投薬の対症療法

花粉を異物と認識した人体が抗体を作り、その抗体と花粉が結合して出たヒスタミンなどの物質により、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状が引き起こされるのが花粉症。

 秋田大学医学部の本田耕平准教授(46)によると、「人間の免疫が過剰反応して起きるアレルギーの一つ」という。

 鼻アレルギーの診療指針では、花粉症の治療は、抗ヒスタミン薬を主とした投薬の対症療法が一般的。スギ花粉から作ったエキスを定期的に注射する根治療法もあるが、2年以上継続するのが望ましい上、アナフィラキシーショックの危険が伴うため、あまり行われていないのが現状という。

 この危険を軽減する新たな治療薬が1月、国に承認された。舌下免疫療法で使う薬で、エキスを舌の下に滴下する。製造元の鳥居薬品(東京都)によると、日本鼻科学会などの講習を受けた医師が6月頃から処方する見込み。秋田大医学部付属病院でも導入する予定だ。

 これは、抗体を作る「感作」という作用を抑えて症状を軽減する治療法。人によって根治の可能性はあるが、2年以上毎日、滴下する必要がある上、効果も人によってばらつきがあるといい、本田准教授は「個々の患者への効果を処方前に判断できる検査の確立が課題」と指摘している。

花粉症 対策「春の奇跡」

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