トリアージなど実施
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トリアージ訓練で患者の呼吸や意識の有無を確認する医師ら
東日本大震災から3年を前に、東京都千代田区丸の内の東京ビルディングで7日、区医師会と、ビルを管理する三菱地所、地域の企業でつくる防災団体「東京駅周辺防災隣組」の3者が医療連携訓練を行った。
この訓練には約70人が参加。地震で多数の負傷者が出たという想定で、医師らが患者の重傷度によって赤(最優先)、黄(優先順位2番目)、緑(軽処置)、黒(死亡または救命不可能)のタグをつけるトリアージを実施。三菱地所の社員は、ビルに帰宅困難者を受け入れる訓練を行ったほか、「隣組」は、帰宅困難者からボランティアの有志を募って、活動拠点を開設する訓練に取り組んだ。
区医師会の小池昭夫会長(71)は、「普段は扱わない救急救命の訓練を経験できた。今後も訓練を重ねて対応能力を上げていきたい」と話した。同区内ではこの日、秋葉原で外国人を対象に帰宅困難者への対応訓練が行われたほか、事業所単位で一斉に机の下に隠れる退避行動を確認するシェイクアウトと呼ばれる訓練などが各地で行われた。