「予備軍」自分で採血
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厚生労働省は今月、利用者が自分で採取した血液を使い、薬局などで安価に糖尿病の簡易検査を受ける事業に検査業者が参入しやすくなるよう、届け出の規制を緩和した。予備軍を含め2000万人以上に上る糖尿病患者の早期発見につなげるのが狙い。
現在、薬局や通販で糖尿病検査キットが数千円で販売されており、糖尿病患者らが利用しているが、同省が業者の増加を期待するのは、「予備軍」を対象とした簡易検査事業。
この検査では薬局などの窓口を訪れた利用者が、自分で指先に針を刺して血液を採る。専用の解析装置を使って、糖尿病の指標となる血糖値やヘモグロビンA1cをチェックし、約10分でリスク判定を受ける。この際、薬局の薬剤師から、健康相談を含めたアドバイスも得られるようにする。検査業者が駅前やスーパーに出店を開いて簡易検査を行い、派遣した看護師が相談に応じる方式も広がりそうだ。脂質異常症や肝機能障害の検査も可能で、費用はいずれも1検査当たり500円から1000円程度。
この事業に参入するには、これまで自治体ごとに届け出や登録費用約8万円が必要だったが、今月から、手続きが簡素化され、国への申請だけで全国展開が可能になった。同省は「健康意識を高めて予防を徹底してほしい」と話している。
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