カネボウ化粧品(東京)の美白化粧品を使って肌に白斑が残ったとして、静岡、山梨両県の30~70歳代の男女14人が2日、同社に対し、製造物責任法に基づき計7000万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。
弁護団によると、白斑被害での集団提訴は、全国で初めてという。
訴状などによると、原告らは2010~13年、美白成分「ロドデノール」が配合された同社の化粧水や乳液などを使い、顔や首回りなどの肌がまだらに白くなる症状が出たという。商品は人の肌に対する安全性を欠いているとして、1人当たり500万円の損害賠償を求めている。弁護団によると「ほかにも30人ほどから被害相談を受けている」といい、今後、追加提訴の可能性も検討している。