徳島県西部の美馬、三好両市と東みよし、つるぎ両町の小、中学生や大人の8割以上が野菜不足ということが、美馬、三好両保健所の「食の実態調査」でわかった。
両保健所などでつくる「にし阿波・こころとからだの健康づくり推進会議」は、今月から毎月24日を「にし阿波・野菜食べようデー」に指定。新たにのぼりを作るなどキャンペーンを展開し、野菜摂取量が増えるよう啓発活動に力を入れる。
調査は昨年5~7月、4市町の小学5年生(当時)と中学2年生(同)の計1326人、5年生の保護者、産直市の関係者ら1951人を対象にアンケート方式で実施。小・中学生の1093人、保護者ら1323人から回答があった。
1日平均の野菜摂取量は、小学生が199グラム、中学生が200グラムで、保護者らは242グラム。厚生労働省は1日の摂取目標として、小学生290グラム、中学生300グラム、大人350グラムを掲げており、全世代で100グラムほど少ない結果となった。
同会議関係者は、県全体の野菜摂取量は全国ワーストクラスにあるものの、両保健所管内には野菜の生産農家が多いことから「目標量はクリアしている」と考えていた。それだけに結果を重大に受け止め、対策を検討。まずは、毎月24日を「野菜食べようデー」とし、「1日 100グラムアップ!」などと書いたのぼりを200本作成。イベント開催時や産直市に立てて呼びかけることにした。また、管内の高校に通う生徒を「健康づくりサポーター」として登録し、学校の文化祭などのイベントで野菜摂取を呼びかけるなど、リーダー役を担ってもらうことを計画している。
美馬保健所の担当者は「予想以上に野菜の摂取量が少なかった。様々な方法で食生活の改善を働きかけていきたい」と話している。