「飯舘帰るまで元気に」…糸井重里さんら体操教室
全村避難が続いている福島県飯舘村の住民を対象としたラジオ体操教室が11日、福島市飯野町の体育館で行われた。
村民の間では、引きこもりがちな仮設住宅での生活で、高齢者を中心に体力低下が問題になっている。このため、村と、被災地支援に取り組んでいるコピーライター糸井重里さんが運営するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が企画、講師には、ラジオ体操を使った健康法を提唱するスポーツドクター中村格子さんを招いた。
福島市などにある6か所の仮設住宅から約80人が参加した。中村さんは「ラジオ体操を正しくやれば、筋肉の衰えを防ぐことが出来ます」と呼びかけ、背筋の伸ばし方や腕の回し方などを手本を見せながら丁寧に解説。参加者は糸井さんとともに約1時間、真剣な表情で体を動かしていた。
同県川俣町の仮設住宅に一人で住む主婦佐藤良子さん(73)は「思っていたよりもきつくて、息が上がった。飯舘村に帰るまで元気なままでいたいので、毎日やりたい」と話していた。
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