アメリカ海軍は、2014年12月12日、ロサンゼルス近海の沿岸警備隊のカッター(巡視船)USCGバーソルフ(WMSL-750)船上で、MQ-8Bファイアスカウトの実証試験を完了しました。
MQ-8Bは海軍が開発中の情報収集・監視・偵察(ISR)用の無人航空システム(UAS)で、これまで海軍のフリゲート艦や駆逐艦、沿岸戦闘艦での運用が試験され、地中海やアフガニスタン、アフリカで実際に使用されていますが、沿岸警備隊のカッターで試験するのは初めてです。今回初めて洋上レーダーと、移動地上局(GCS)とのインテグレーションが試験されました。
バーソルフは排水量4,300トンの新しい大型カッターで、紛争地域での運用を想定した戦闘艦に近い性格の船です。HH-65(AS365)ドルフィン・ヘリコプター2機を搭載可能ですが、今回の試験の成功によりUASの運用も可能であることが実証されました。