福岡市が、大気汚染が深刻な中国から飛来したとみられる微小粒子状物質(PM2.5)の予報を始めて1年が経過した。
年間の的中率は約4割にとどまり、濃度の予測が難しい現状が明らかになった。ほかの九州・山口の自治体でも的中率の低迷に頭を悩ませており、予測方法を見直して精度の向上を目指している。
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福岡市では過去の観測データなどに基づき、市内8測定局の午前6時の平均的な値が大気1立方メートルあたり39マイクロ・グラムを超えた場合、国の環境基準(大気1立方メートルあたり1日平均35マイクロ・グラム)を超過すると予測。昨年2月15日以降、同6時半過ぎに予報を出している。
この1年で予報を出したのは20日で、うち15日は的中。環境基準を超えなかった「空振り」は5日だった。一方、予報を出さなかったのに実際は35マイクロ・グラムを超過した「見逃し」も16日に及んだ。
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