熊本県多良木(たらぎ)町で発生した鳥インフルエンザを巡り、県は27日、発生養鶏場などを中心に半径3キロ圏に設定している移動制限区域で、新たな感染の有無を調べる清浄性確認検査を行った。
区域内にある別の2養鶏場が対象で、県によると、目視検査では鶏計約3万7000羽に異常は確認されなかったという。
県はこの日、鶏の血液などを採取して行うウイルス分離検査や抗体検査にも着手。分析結果は5月1日頃に判明する見通しだ。結果が陰性の場合、県はただちに、発生養鶏場などから半径3~10キロ圏に設定している鶏と卵の搬出制限区域を解除する。その後も新たな感染が確認されなければ、5月8日午前0時に移動制限区域も解除する方針だ。
多良木町の養鶏場では4月13日、国内で約3年ぶりとなる鳥インフルエンザの発生が確認された。県は、防疫措置の完了から10日間を経過したことから、国の指針に沿って清浄性確認検査を実施した。