放射線量が国の基準値(地表1メートルで毎時0・23マイクロ・シーベルト)以上の区域の全面除染を行っている茨城県取手市は6日、区域内の宅地の除染に着手した。県内で全面除染を行うのは取手市だけで、他の自治体は希望者だけを対象としている。
市が2012年1~3月に、市全域約6996ヘクタールで放射線測定を行ったところ、67%が基準値以上だった。昨年12月から該当区域の全住宅約3万4600軒で玄関前や庭、雨どい下などの放射線測定を行っており、この日、基準値以上の場所の除染に取りかかった。
同市中内の倉持行雄さん(79)宅では、倉庫の雨どい下が同0・23マイクロ・シーベルトで、業者5人が約30分かけて約1平方メートルにわたって土を掘り、上下を入れ替える「天地返し」を行った。放射線量は同0・18マイクロ・シーベルトに下がった。現在、約1万7600軒の測定を終え、そのうち約1300軒が除染対象になっている。
A2700 Mr.Gamma クリアパルス製 日本製 高精度 放射能測定器 ガイガーカウンター