JR函館線大沼駅(北海道七飯町)構内で昨年9月19日に発生した貨物列車脱線事故について、JR北海道の大沼保線管理室などの社員が、2本のレール間の幅だけでなく、レール本来の位置とのずれであるゆがみも改ざんしていたことが、同社の調査などで分かった。
実際には補修の基準値(19ミリ)の約2・5倍となる49ミリだったが、基準値内の12ミリに改ざんしていた。
レールのゆがみの改ざんがあったのは、幅の広がりを39ミリから25ミリに改ざんしていた場所から、約7メートル離れた地点。JR北では「(ゆがみの49ミリは)非常に大きな数字だが、脱線の原因となったかは分からない」(豊田誠・鉄道事業本部長)と説明している。