妊娠希望の夫婦ら対象
昨年の全国的な風疹の流行を背景に鹿児島県と鹿児島市は5月から、無料で風疹の抗体検査を始めた。妊婦を通じて胎児に難聴や心疾患などの障害が出る「先天性風疹症候群」を予防する目的。県内の妊娠を希望する夫婦、同居の家族を対象としている。
検査では風疹の免疫が十分にあるかどうかを確認し、予防接種の必要性の有無を判断する。県内の約580の医療機関で受けられる。予防接種は有料。
風疹の患者数は昨年、全国で急増し、県内でも386人の届け出があった。人口100万人当たりの報告数は全国で4番目に多く、県内の地区別では薩摩川内市とさつま町を管轄する川薩保健所管内が県全体の約9割(337人)を占めた。