ストレス表面化か…前年同期比1.5倍
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東日本大震災の被災者が抱える心の問題に対応するため福島県が設置した「ふくしま心のケアセンター」(福島市)の聞き取り調査に対し、「日常生活で情緒が不安定な時がある」と訴える被災者が増えたことがわかった。
震災から間もなく3年となる中で、心に蓄積されてきたストレスが表面化したと同センターは分析している。
同センターの精神保健福祉士らが今年度上半期に仮設住宅などの被災者と面談し、受けた相談は3239件(前年同期比1599件減)。体の不調に関する相談は777件(同71件減)、睡眠障害の相談は409件(同299件減)、日常的な不安に関する相談は277件(同312件減)といずれも減少した。
一方で、日常生活でイライラしたり感情の起伏が激しくなったりするなど情緒の不安定に関する相談は、前年同期比で約1・5倍の613件に上った。相談全体に占める割合も8%から19%に増加している。
同センターは、震災後の混乱が落ち着き、今まで抑えていたストレスが限界にきている可能性があるとみている。
阪神大震災の被災者にも同様の傾向がみられたといい、「兵庫県こころのケアセンター」(神戸市)によると、震災から3年程度経過した頃からアルコール依存などに関する相談も増えたという。
ふくしま心のケアセンターの内山清一副所長は「原発事故後の様々なストレスが、気づかないうちに被災者の心にたまっているとみられる。兆候を早期に発見して、病院など関係機関との連携を深めて対策を講じたい」としている。
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