富山県射水市立大門小学校(野上克裕校長)で児童や教諭約300人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えた問題で、同校にパンを納入したパン製造会社(高岡市)の従業員3人の便から、ノロウイルスが検出されたことが7日、県の調査でわかった。
パン製造会社は、県内のスーパーから製品を自主回収する方針。
県によると、29~31日に給食で出されたパンや小松菜などを調べたが、食材からウイルスは検出されなかった。一方、立ち入り検査を行ったパン製造会社では、検便を行った従業員30人のうち3人からノロウイルスが検出された。ただ、トイレや工場の機械のふき取り検査ではウイルスは検出されず、「パンが感染源かどうかわからない」という。
同社の担当者は「保菌者がいたことは残念。原因はまだわからず、県の調査を待ちたい」としている。
射水市教委によると、大門小では7日、児童6人が欠席し、1月31日以降、症状を訴えたのは児童・教諭は計310人となった。
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