横浜地検川崎支部から逃走し、2日後に改めて集団強姦(ごうかん)などの容疑で逮捕された無職杉本裕太容疑者(20)が、逃走中に接触した友人に「警察に出頭した方がいい」と忠告されていながら、聞き入れずに逃げ続けていたことが10日、捜査関係者への取材でわかった。
友人に対し、逮捕容疑の性的暴行を「やっていないから逃げた」と話したという。
捜査関係者によると、杉本容疑者は、逃走前の取り調べ段階から逮捕容疑を一部否認しているという。9日夜、裁判所から勾留が認められたため、神奈川県警と地検は10日から、本格的な調べを始める。
一方、47時間に及んだ逃走劇の足取りも明らかになってきた。
杉本容疑者は7日午後2時15分頃、川崎市川崎区の地検支部で弁護士と接見中に逃走。偶然通りかかった知人のスクーターに2人乗りして約15キロ離れた同市多摩区の友人宅に向かった。同区には杉本容疑者の自宅がある。地検支部近くの国道沿いの防犯カメラには、杉本容疑者と服装の特徴が一致する男が、スクーターを運転する姿が映っていた。