スバル(富士重工)は4月17日、米国で開催中のニューヨークモーターショー14において、新型『アウトバック』(日本名:『レガシィ アウトバック』)を初公開した。
アウトバックは米国では、『フォレスター』と並ぶスバルの看板車種。2013年は11万8049台を販売し、前年比は0.4%増と堅調だった。この台数は、フォレスターの12万3592台に次ぐもの。
スバルは2014年2月、シカゴモーターショー14において、新型『レガシィ』(日本名:『レガシィB4』)を発表。セダンに続いて、ニューヨークモーターショー14では、ワゴン版のアウトバックもモデルチェンジした。1995年の初代誕生から数えて、新型は5世代目となる。
新型アウトバックの開発に際して、スバル独自のクロスオーバーコンセプトを徹底的に磨き上げ、進化させることを目指した。同時に、さまざまなフィールドでの性能を極めるだけでなく、デザインについても、アクティブなライフスタイルのパートナーにふさわしい力強さと、高い質感を追求。スバルのクロスオーバーモデルの最上級車種に求められる、あらゆる進化を盛り込む。
フロントマスクは、ヘキサゴングリルやヘッドライトが新型レガシィと共通イメージ。ボディ下部のプロテクションパネル、大型フロントフォグランプ、ルーフレールはアウトバック専用装備だ。また、圧倒的なロードクリアランスもアウトバックならでは。新型のボディサイズは、全長4817×全幅1840×全高1680mm、ホイールベース2745mm。
搭載エンジンは、セダン同様、2種類。2.5リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最大出力175hp、最大トルク24kgmを発生。中速トルクを上げ、実用域での扱い易さや軽快な走りを追求した。現米国EPA(環境保護局)認定高速燃費は、14km/リットル。3.6リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、最大出力256hp、最大トルク34.2kgmを引き出す。両エンジンともに、トランスミッションは「リニアトロニック」と呼ばれるCVTを組み合わせた。
駆動方式はシンメトリカルAWD。滑りやすい路面などで、エンジン、四輪の駆動力、ブレーキなどを最適に統合制御し、悪路走破性を引き上げる「X-MODE」を装備。下り坂での低速走行を維持するヒルディセントコントロール制御も採用し、ドライバーの安心感を高めている。