名古屋市内ではしか(麻疹)が流行し、今年に入ってからの患者数は、3月末までの時点では過去5年で最多となっている。
すでに昨年1年間の報告数を上回っており、市は、予防接種による感染予防を呼びかけている。
市健康福祉局によると、3月31日までの患者の報告数は8人。同じ時期の患者報告数では、過去5年間で2010年の3人が最も多かったが、それを大きく上回っている。8人のうち6人は予防接種を受けていなかったという。
はしかは、せきやくしゃみによって感染し、10~12日の潜伏期間を経て発症する。高熱や発疹などの症状が出るほか、重症化すると肺炎や脳炎を引き起こす。インフルエンザよりも感染力が強く、免疫がない人が感染すると、ほぼ100%発症するという。
市は、フィリピンなどはしかが流行している地域に渡航予定の人や、予防接種を受けたかどうか分からない人には、予防接種を検討するよう呼びかけている。
日本から麻疹がなくなる日 沖縄県はしかゼロプロジェクト活動の記録/安次嶺馨/知念正雄