アメリカ海軍の作戦部長(CNO)ジョナサン・グリーナート大将は、海軍の次期戦闘機は無人機を選択肢とし、現用機よりスピードとステルス侵入性に頼らないものになるだろうとの考えを明らかにしました。2015年2月4日、アメリカ海軍系のメディアUSNI Newsが報じています。
グリーナート大将はOffice of Naval Research Naval Future Force Science and Technology Expoの基調講演で、2030年からF/A-18E/Fと交代する次期戦闘機F/A-XXについて次のように話しました。
F/A-XXは、将来に予測される敵の防空網突破を放棄したような内容で、ミサイルより速く飛べないし速く飛ぶと熱を発するので高速である必要はなく、レーダーとは別の捜索手段が現れるかも知れないのでステルス侵入性に頼らないとしています。
必要なのは、防空網を突破する新しい兵器を搭載する大きなペイロード搭載能力と、パイロットの代わりにセンサーを搭載して無人機化できるモジュラー性としています。
話だけだと無人輸送機的なものしか想像できませんが、ロッキード・マーティンとボーイングは早くもコンセプトを発表しています。
1950年代にもミサイル万能時代を予測して有人機不要論が台頭しましたが、見事に外れた歴史があります。今後どうなるのか、要注目です。