アメリカのデボラ・リー・ジェームズ空軍長官と、調達・技術・兵站担当のフランク・ケンドール国防次官は、次期大統領専用機にボーイング747-8を選定したと2015年1月28日に発表しました。
アメリカ空軍は、1990年から運用している大統領専用機のVC-25(747-200)2機が老朽化したため、新しい機種を選定していました。大統領専用機の要件として、4発エンジンのワイドボディ機とあるため、候補機はボーイングの747-8とエアバスのA380しかありませんでした。
ジェームズ長官は「大統領専用機は、アメリカとアメリカ大統領の目に見えるかたちのシンボルである。747-8は完全に任務を果たせる唯一のアメリカ製航空機であり、選定はアメリカ国民の公共の利益にかなっている」と話しています。
ただしこの決定はまだ発注ではなく空軍内で導入方針を確定し、ボーイングと技術・製造開発(EMD)契約の交渉を始めます。
アメリカの大統領専用機は通称「エアフォース・ワン(Air Force One)」と呼ばれていますが、これは大統領が搭乗した時のコールサインで、日本の政府専用機も任務飛行時は「ジャパニーズ・エアフォース・ワン(Japanese Air Force One)」のコールサインが使用されます。