神戸市は18日、今夏から、須磨海水浴場の「海の家」に対し、ウォッカなどアルコール度数40度を超える酒の販売を禁止し、20~40度の酒は水割りなどにしてストレートで客に出すことを禁じると発表した。
毎年、急性アルコール中毒になる海水浴客が出ており、度を越した飲酒にブレーキをかける。海の家の酒類販売に対する規制は全国初という。
2度違反すれば、翌年の許可を与えず、3度目は、すぐに許可を取り消す。
市によると、昨年7月11日~8月31日のシーズン中、急性アルコール中毒で9人が救急搬送された。
同海水浴場では、すでに〈1〉タトゥー(入れ墨)の露出〈2〉喫煙〈3〉店のダンスイベント開催――などが条例などで禁じられている。
市みなと総局経営課は、「酔客を怖がる家族連れも多く、酒類の規制で環境向上につなげたい」とする。
しかし、昨年酒を提供していた22軒に40度を超える酒を出す店はなく、ある海の家経営者は、「酒を持ち込む人も多く、結局は個人のマナーの問題だ」と話す。