日本維新の会幹事長の松井一郎・大阪府知事と地域政党・減税日本代表の河村たかし名古屋市長が大阪市内で8日会談し、両党の将来的な合流に向け協議したことが分かった。河村氏によると、結論は出ず、話し合いを継続することで一致したという。
河村氏や維新関係者によると、2015年の統一地方選を視野に、地方議会での連携などについて話し合ったという。松井氏から、減税日本の維新への吸収合併の提案があったが、河村氏は対等な関係での合流を主張した。河村氏は、合流が実現するなら減税日本を解散する意向を示したという。
河村氏は9日、報道陣の取材に「(減税日本を)すぐに解党するということはない。将来、非自民で大きな勢力を作らないといけない。そういう中では一緒になろうと申し上げた」と述べた。
維新と減税日本は12年の衆院選前にも連携を模索したが、政策の違いなどから実現しなかった。維新は現在、野党再編に向け、みんなの党から分裂した結いの党との政策協議を開始する方針を示している。【井上直樹、駒木智一】