防衛省は2014年8月29日、2015(平成27)年度概算要求で将来戦闘機関連事業に412億円を要求しています。三菱重工の小牧南工場で製造されていた先進技術実証機(ATD-X:Advanced Technological Demonstrator-X)が、技術研究本部のホームページで「先進技術実証機の現況」として紹介しているものです。このページでは2014年5月8日にロールアウトし、技本カラーの白、赤を基調とした機体となっています。
ATD-XはF-2戦闘機の後継機として開発が進められ、国際共同開発も視野にいれた国内での戦闘機関連技術の蓄積、高度化を図る実証研究です。高機動性の実現を目指し、IHIが開発を手がけている実証エンジンXF5-1にはシステムインテグレーション技術、パイロットのヘルメット・マウンテッドディスプレイには軽量化や広視野角の技術が詰め込まれています。
ATD-Xは、2014年中に初飛行を予定しており、2015年度の予算でさらに開発、研究に弾みがつきます。