アメリカ海軍の第101戦闘攻撃飛行隊(VFA-101)グリムリーパーズが、2014年10月28日、バージニア州の海軍航空基地(NAS)オシアナにF-35Cで里帰りして将来の海軍航空を担う新型戦闘機を紹介しました。
海軍航空隊司令のスコット・アンダーソン大佐は「飛行士や整備士たちがF-35の先進能力を学ぶいい機会だ」と歓迎し、F-35で160時間以上飛行しているジョン・アリソン中佐は「操縦性とステルス性により戦場では圧倒的な優位を保証している」と話しています。
VFA-101はアメリカ海軍で最も新しい飛行隊ですが、前身である第101戦闘飛行隊(VF-101)は1942年に創設され、2005年まではNASオシアナでF-14トムキャットの飛行隊でした。アリソン中佐は「偉大な歴史を築いた基地への恩返し」と話しています。VFA-101は現在フロリダ州のエグリン空軍基地(AFB)で、F-35Cの飛行士・整備士の養成を行っています。
F-35計画の責任者であるアメリカ空軍のクリストファー・ボグダン中将は、2014年12月までにF-35のエンジン問題への恒久的な改善策が決定するだろうと10月30日に明らかにしました。
F-35のエンジン問題は、2014年6月にエグリン空軍基地(AFB)で離陸待機中のAF-27で火災が発生した問題です。この火災はAF-27が数週間前に機動飛行を行い、その際に第3ステージのファンが強く側壁と擦れて、想定された温度より900度も高い1,900度に達し微細な損傷を受けていたことが原因でした。
微細な損傷を受けていたファンブレードは、離陸待機中に破損して飛び散り、胴体後部の燃料タンクを突き破り火災へと発展しました。
ボグダン中将は、現在新しいエンジンは、高度や速度、Gフォース、ロールレートなど新しく定義されたプロファイルで飛行している。そして、あらかじめ慣らしを行ったエンジンを使用することにより、エンベロープ内での飛行に問題は生じていないとしてます。
また、恒久的な対策としては、ファンセクションの側壁の素材を現在のポリアミドから変更することや、プレ・トレンチ(pre-trenching)することなどが検討されており、12月までに決定するとしています。
沖縄県のアメリカ空軍嘉手納基地は、2014年9月29日でF-15が1979年に配備されてから35周年を迎えました。
ほとんどの人は自家用車を10年以上使用しませんが、空軍ではF-15を徹底的に保守・整備して常に安全な飛行を維持しています。嘉手納のF-15飛行隊は、空軍でベストな飛行隊を表彰するレイセオン・トロフィー(旧称ヒューズ・トロフィー)を、9回も受章しています。
F-15はこれまで104機を撃墜していながら1機の被撃墜もなく、湾岸戦争でのイラク軍機37機撃墜のうち34機をF-15が撃墜するなど、アメリカ軍の航空優勢を維持することに役立っています。朝鮮戦争以降、アメリカの地上兵が、航空攻撃を受けたことはありません。
当時、嘉手納基地には工場で製造されたばかりのF-15C/Dが到着し、第18戦術戦闘航空団(18TFW)の第67と44、12の3個戦闘飛行隊に配備されました。第67戦闘飛行隊のランス・コールドレン中尉は「私が生まれる前に設計・製造された戦闘機で飛ぶのは本当にクールだ」と話しています。